私は、前職での職業柄というよりかは多分に自分の趣味で、
常に未来を感じさせる新しい技術をリサーチしていました。
スマートデバイス、ロボット、VR、AI等、
ここ近年、ハイテク分野を中心にどんどん新しい技術が
産業を盛り上げていっているのは言うまでもありませんが、
その裏にある流れがあることに気が付きました。
これらの技術はただ新しいだけじゃなくて、
誰でも扱えるようなオープンな開発環境が用意されていて、
さらに開発したものを自由に売るためのプラットフォームまで
用意されているんです。
要するに、技術者がより自由に開発して、
より自由に商売できる環境が用意されているんです。
これは、技術を自由に楽しんで、
みんなで産業を盛り上げていこうよ、
というメッセージなんだと思いました。
そしてこれがこれからの世の中の流れなんだと思いました。
一方で世の中の技術者がその自由を謳歌できるかと言えば、
そうではありません。
企業は生き残りをかけて事業の選択と集中を進めており、
その中で技術者は無駄のない精度の高い開発を求められます。
大学や国の研究者ですら厳しく成果が求められる時代です。
ただ、これが間違っているかと言えば決してそうではない。
これはこれで正しいことなんだと思います。
一方で、技術者には技術を自由に楽しむ場「も」必要なんです。
だってこれからの技術者にはアイデア次第で大成功できるチャンスがあるんですから!
これからきっと技術者がより自由に商品開発して、自由に商売する時代になるんですから!
だからもし企業の中にそういう場が作れないなら、
企業の外にそういう場を作ってやろう、
それが私の起業のきっかけです。