起業のきっかけ
前職で世の技術動向を調査していたとき、ある流れに気が付きました。
近年、スマートデバイスやロボットやVRなど高度で画期的なデバイスが市場に投入されるだけでなく、それに付随してオープンな開発環境が提供されたり、開発したものを自由に売れるプラットフォームが提供されたり、3Dプリンターのような試作を簡単にできるデバイスが出てきたり、クラウドファンディングのような新しい資金集めの方法が出てきたり、どんどん技術者が自由に新しいものを生み出せるようになっていると感じました。
一方で世の技術者にその自由を謳歌できる環境があるかといえば、そうではないことにも気が付きました。技術者が企業に所属するにおいては、決められた仕事がありますし、経営環境の効率化が叫ばれるなかで技術者の自由は制限されていく一方です。
でもどこかには技術者の自由の場があってもいいんじゃないか?
企業の中にそれが作れないなら企業の外にそういう場があってもいいんじゃないか?
これからの技術者には多くのチャンスがあるのだから。
そう思ったのが私の起業のきっかけです。
なぜバーなのか
バーは人が出会い、語り合い、新しい何かを発見できる場であると言われています。
また、お酒を飲む場というのは人の考えを柔らかくしてくれたりもします。
技術者というのは真面目過ぎる人種です。
もっと技術を楽しめばいいのに、論理的すぎるゆえに要不要ばかり考えてしまう。
いくら考えても答えがないことだってあるのに、考えすぎて一歩が踏み出せない。
だから、お酒を囲んで、技術を楽しんで、色んな技術者と出会って、新しいことを発見し、新しいものを生み出してしまう。そんなポジティブな場が作れればいいなと思い、私はバーを目指すことにしました。